持続可能性(サステイナビリティ)を検討する上で必要であるライフサイクル的思考を学び、かつライフサイクル的思考を用いて物事を分析・評価できるようになる。
ライフサイクル的思考に基づく代表的な手法である、ライフサイクルアセスメント(life cycle assessment, LCA)について、その理論と手法を学ぶ。また、持続可能性を支える3要素(環境・経済・社会)を理解し、ライフサイクル的思考に基づいて分析・評価する理論を学ぶ。
日程 | 項目 | 内容 |
---|---|---|
10月10日(木) 13:00〜14:40 |
1. 社会における環境問題と持続可能性に関する概論 | 身近で発生している、さまざまな環境問題の構造を理解する。また、ライフサイクルアセスメント(LCA)における目的と調査範囲の設定、インベントリ分析、影響評価、解釈に至る全体の流れを理解し、社会のおけるLCAの実用例とその有用性を学ぶ。 |
10月17日(木) 13:00〜14:40 |
2. 環境面の評価(1): ライフサイクルアセスメントの体系、目的と評価範囲の設定 | ISO 14040に規定されている一般的なLCAを学ぶ。LCAにおける目的と調査範囲の意義を認識する。環境問題にライフサイクル的思考を適用する際の、目的と調査範囲の設定方法を学ぶ。 |
10月24日(木) 13:00〜14:40 |
3. 環境面の評価(2): インベントリ分析 - インベントリデータの作成 | 環境問題にライフサイクル的思考を適用する際の、インベントリ分析方法を学ぶ。まずインベントリ分析に必要なインベントリデータを作成する。 |
10月31日(木) 13:00〜14:40 |
4. 環境面の評価(3): インベントリ分析 - ライフサイクルインベントリ分析 | インベントリ分析手法を学び、作成したインベントリデータを用いて実際にインベントリ分析を実施する。 |
11月7日(木) 12:30〜14:00 |
5. 環境面の評価(4): 影響評価 | 環境問題にライフサイクル的思考を適用する際の、影響評価手法を学ぶ。また、目的と調査範囲の設定、インベントリ分析および影響評価に対する結果の解釈方法についても学ぶ。 |
11月14日(木) 13:00〜14:40 |
6. 経済面の評価: 経済影響評価 | 社会の問題を考慮するにあたっては、環境影響だけではなく、経済性も重要な要素である。ライフサイクルの観点からは、直接的な運用コストだけではなく、間接的なコスト、建設・廃棄コストも評価する必要がある。そこで、ライフサイクルコストの算出方法であるライフサイクルコスティングについて学ぶ。また、環境影響を考慮した企業経済活動の評価手法として環境管理会計についても学ぶ。 |
11月21日(木) 13:00〜14:40 |
7. 社会面の評価: 社会影響評価 および 統合評価 | 持続可能な社会を構築するためには、環境面、経済面だけではなく社会面も考慮する必要がある。社会面をライフサイクル的思考に基づいて評価する社会的LCA(social LCA)について学ぶ。また、実際に物事の持続可能性を評価するためには、環境・経済・社会の3要素を統合化する必要がある。環境面・経済面・社会面を統合化したライフサイクル持続性評価(life cycle sustainability assessment, LCSA)の思想および現状の手法の開発状況について学ぶ。 |